2018年9月17日週に実施した勉強会

==== 9月20日(木) 19:00~21:00 ====

人間とAIの違いは「ひらめき」にある?! アイデア発想の鍵を握る思考技術「アブダクション」とは

登壇者:株式会社編集工学研究所 シニア・コンサルタント 安藤昭子氏
ゲスト: アスクル株式会社 部長 主席研究員  小池和弘氏
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「編集工学」講座第3回の今回は、株式会社編集工学研究所でシニア・コンサルタントを務めていらっしゃる安藤昭子氏を登壇者に、イシス編集学校の師範であり民間企業でAI研究に従事されている小池和弘氏をゲストにお招きし、人工知能とアブダクションをめぐるセッションを展開しました!

【講演のポイント】
■「アブダクション」とは
・アブダクションは人々が見落としがちな驚くべき事実を発見し、飛躍的な仮説を導き出す推論法。仮説形成のための方法論であり、想像力が発揮される余地の大きい推論法として注目されている。
・飛躍的仮説を導く4つの条件は①もっともらしさ、②検証可能性、③取り扱い単純性、④思考の経済性。反対に、飛躍的仮説を阻むものは①常識・思い込み・前例主義、②正解追及主義、③整合性至上主義(→目に見える整合性だけを追求するのではなく、背後にある大いなる法則を追い求めることが望ましい)。仮説の検証には、個人的なイマジネーションや個人的な原体験がエンジンとなることが多い。
・アブダクションで仮説を創出し、演繹で仮説を具体論にし、帰納で仮説を検証する、というサイクルを繰り返すことにより仮説が強化され、論理を前に進めることができる。

■ゲストトークセッション「人工知能とアブダクション」
・AIは 全脳アーキテクチャを主としたAGI(汎用人工知能)とディープラーニングを主としたNarrow AI に大きく分けられるが、AGIのほうがアブダクションができる可能性が高いと考えられている。
・ AIは大前提と小前提を用いてひたすら演繹を繰り返し、結論を出すことが得意。 アブダクションをできるようにするには、驚く→飛躍的推論をする→仮説を証明する、というステップをこなす必要があり、AIは驚けるようになるのか、飛躍的推論ができるようになるのか、という部分が今後の課題である。
・発想を飛躍させるためには突飛なアイデアを言い出しやすい雰囲気作りや言葉選びが重要。「これは妄想なんだけど」というフレーズを付けて大胆なアイデアを披露することもおすすめ。