アジラとNTT東が共創。あらゆる施設の警備もマーケも担う、骨格推定×行動認識AIを元に創った新たな防犯カメラの価値|アジラ×NTT東×NTTドコモ・ベンチャーズ | 株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ

Activities

2025.08.01

アジラとNTT東が共創。あらゆる施設の警備もマーケも担う、骨格推定×行動認識AIを元に創った新たな防犯カメラの価値|アジラ×NTT東×NTTドコモ・ベンチャーズ

アジラとNTT東が共創。あらゆる施設の警備もマーケも担う、骨格推定×行動認識AIを元に創った新たな防犯カメラの価値|アジラ×NTT東×NTTドコモ・ベンチャーズ

 株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ(以下「NDV」)は2025年、AIを活用した行動認識技術や画像解析技術の研究開発を行い、オンプレミス型のAI警備システム「AI Security asilla」を開発する株式会社アジラ(以下「アジラ」)に出資しました。
 アジラは同時期にNTT東日本株式会社(以下「NTT東日本」)と業務提携を実施。NTT東日本はその成果として、クラウド上のAIが防犯カメラ映像の異常を自動検知する「ギガらくカメラ 映像解析オプション MIMAMORI AI」の提供を開始しました(プレスリリース)。

 アジラの提供する行動認識などの技術はどのようなものか。業務提携の内容は。それがNDVの出資にどう影響したのか。アジラ代表の尾上剛さん、本共創を担当するNTT東日本の内藤博晃、投資を担当したNDVの小竹有馬に話を聞きました。

(左から)アジラ 尾上さん、NTT東日本 内藤、NDV 小竹
(左から)アジラ 尾上さん、NTT東日本 内藤、NDV 小竹

骨格推定を使って高精度に画像解析

── 最初に、アジラについて教えてください。

尾上(アジラ):
 アジラは行動認識AIに強みをもつスタートアップです。映像から人を抽出し、骨格推定から人(の姿勢)がどう動いているかを観察し、異常な行動があった場合にアラートを出すAIを開発しています。

尾上 剛 | Onoue Gou 株式会社アジラ 代表取締役CEO兼COO
尾上 剛 | Onoue Gou
株式会社アジラ
代表取締役CEO兼COO
大手証券会社で投資銀行部門を含む様々な業務に従事後、上場企業やスタートアップにて経営企画部門を統括。2022年8月に株式会社アジラへ参画し、経営企画GMに就任、2023年1月より執行役員COO、2023年3月に取締役COOに就任。2024年4月に代表取締役CEOに就任。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。

尾上(アジラ):
 過去は受託開発がメインでしたが、2022年に自社プロダクトであるオンプレミス型のAI警備システム「AI Security asilla」をリリースしました。大規模商業施設や駅、空港などにサーバーを置き、何十台ものカメラをAI化してリアルタイムで異常を検知しています。

 例えば、AI Security asillaを搭載した防犯カメラが設置されている部屋で人が倒れたとしましょう。そうするとエラー音がなると同時に「XXで人が倒れました」というポップアップが出て、画面の左側に倒れた映像、右側にリアルタイムの映像を表示させる、といった形で活用されています。

2025年7月時点でアジラには110人超のメンバーがいますが、その半数以上がエンジニアです。他社が「この機能はアメリカ製、あの機能は台湾製…」といった形でモジュールを組み合わせてサービス化している中、我々の技術はすべて自社開発。これがアジラの強みの源泉となっています。

── 導入企業はアジラ専用のカメラを設置するのでしょうか?

尾上(アジラ):
 既存の防犯カメラがIPカメラなら、元々のカメラを変える必要はありません。カメラに一般的な録画機能しか付いていなくても、AI Security asillaを入れていただければ、人を検知できるようになります。

── どういった理由でAI Security asillaを導入する顧客が多いか、教えてください。

尾上(アジラ):
 今、警備業界は深刻な人手不足に悩まされていて、各社がテクノロジーを使って業務を効率化しようとしています。実は数年ほど前まではこんな状況ではなかったんです。むしろ「AIは警備の仕事を奪うのではないか」といった論調でした。それがここ数年で一気に風向きが変わってきましたね。

 従来の防犯カメラでは、何かあった後に人が見返すという対応にならざるを得ません。しかしAI Security asillaならリアルタイムで異常検知ができる。その点を評価いただいています。また、常に人がカメラ画面を監視する必要がないことも、導入企業にとって大きなメリットです。

── 大規模商業施設や駅、空港などで使われているとのことでした。どういった使い方をされているのでしょうか。

尾上(アジラ):
 破壊行為や不法侵入などの防犯目的だけでなく、人が倒れていないかといった安全面でも利用されるケースが増えてきました。

 また、介護施設や病院にも導入いただいています。このような施設では、人が倒れることや、認知症の方が気付かないうちに施設を出てしまうこともある。自室の物がなくなったり、介護士による暴力を訴えるケースも珍しくありません。こうした事態の予防を目的に導入されるケースも増えています。

尾上(アジラ):
 首都圏の鉄道各社でも導入が進んでいます。駅構内での乗客同士のトラブル防止や急病人・異常行動の早期発見も目的ですが、駅では白杖や車いすユーザーをサポートする必要があるので、そういった方が来場されたことを検知するためにも使われています。

 実は白杖の検知は非常に難しいんです。なぜなら傘との見分けがつきにくいから。今まで多くの画像系の会社がトライしては失敗してきました。AI Security asillaでは、白杖とそれを持つ手の動きも併せて解析することで精度向上に成功しています。

小竹(NDV):
 NDVの小竹です。アジラのシステムの検知精度は、デューデリジェンスしたときにも驚きました。他社の防犯カメラ画像解析では、例えばサルと人を誤検知するケースが度々起きていると聞きます。しかしアジラのシステムは人特有の関節点を分析の起点にしているので、誤検知が少ないんです。

尾上(アジラ):
 例えば太陽光発電の施設では、銅線の窃盗が問題になっています。それで防犯カメラをつけるのですが、大自然の中にあるものだから動物がたくさんいるんですよね。一般的なセンサーは熱に反応するので、人だろうが動物だろうがすべて反応してしまうので、警備の効率が悪いんです。でもアジラのシステムなら暗闇の中でも動物は除外し、人間だけを検知できます。それで導入いただいていますね。

── 警備以外の目的でも導入されているのでしょうか。

尾上(アジラ):
 2025年にリリースしたasilla BIZはAI security asillaと同じサーバー・カメラを用いて、マーケティングやデータ分析機能をできるようにしました。例えば商業施設では警備に加え、人流計測、性別、年齢推定といった用途で利用できます。

小竹(NDV):
 品川シーズンテラスという商業施設にアジラのプロダクトが導入されていて、そこでは品川エリアの都市開発のために人の動きを解析していますよね。

 ドコモでは「モバイル空間統計」という人口統計サービスを提供しているのですが、さまざまな制約があり建物内などの狭い範囲での人の動きまで見ることはできません。しかしアジラのサービスなら建物内でもどんな人がいるかカウントできる。広範囲ではモバイル空間統計、狭い範囲ではアジラといった組み合わせをすれば、より精緻に人の動きを解析できて、都市開発・スマートシティづくりにも貢献できると考えています。

小竹 有馬 株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ Investment & Business Development Director
小竹 有馬
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ
Investment & Business Development Director
2023年7月よりNTTドコモ・ベンチャーズに参画。AI、ロボティクス、Web 3、SaaSなど幅広い投資を担当。2024年からは東南アジア投資プロジェクトを立ち上げ、NTT初の海外におけるスタートアップ協業推進プログラム「NTT Startup Challenge」を伴走。もっか、Singlishの習得を目指している。
趣味はTM Networkとヘビーメタル
ペンシルバニア大学ロースクールLL.M. class of 2014
Wharton Business & Law Certificate, 2014

小竹(NDV):
 また海外ではスマートスタジアムのインフラとして、カメラと画像解析を使い、いつどこが混雑するかといった解析をしているんです。同様に、アジラのシステムもスマートスタジアム構想の実現に使えるのではないかと睨んでいます。ドコモは複数のスタジアムにスポンサードしているので、将来的にアジラとドコモが連携してそういったことにも挑戦したいですね。

アジラの行動認識AI × NTT東のクラウドカメラ

── それではアジラとNTT東日本の共創について話を聞かせてください。まずは共創の経緯を教えていただけますか?

内藤(NTT東日本):
 NTT東日本の内藤です。社内では映像解析と、それに関連する映像ソリューション全般を開発する部隊に所属しています。

内藤 博晃 NTT東日本株式会社 ビジネス開発本部 無線&IoTビジネ部 AIデータ活用推進担当 担当課長
内藤 博晃
NTT東日本株式会社
ビジネス開発本部 無線&IoTビジネ部 AIデータ活用推進担当 担当課長

2007年NTT東日本入社。公共分野のSEを経て、当社のネットワークや電話に関わる設備計画業務に参画。
2016年よりクラウド関連のサービス企画・開発に従事。2022年より現職、クラウドを活用した映像解析AIサービスの企画・開発・設計を手掛ける。クラウドで全世界へサービスを届けられる可能性と映像解析AIの技術革新に魅せられ、社会実装へと奮闘中。趣味はゲームとキャンプ。

内藤(NTT東日本):
 NTT東日本もクラウドカメラ事業を営んでいます。主に防犯や遠隔監視などの用途で使われているものの、以前からAIや画像解析で何か付加価値を出せないか考えていたんです。お客さまからも「人手不足で画面に張り付いていられない」「何かあったらリアルタイムで通知してほしい」「事件・事故を未然に防ぎたい」という声が届いていました。これはまさしく尾上さんが先述していた内容ですよね。

 それで防犯やセキュリティに強いAIベンダーはいないか探していたところ、アジラさんに辿り着き共創を模索しました。それが実を結んだものが、今回の「ギガらくカメラ 映像解析オプション MIMAMORI AI(以下「MIMAMORI AI」)」です。

尾上(アジラ):
 MIMAMORI AIは、NTT東日本が提供するクラウド型防犯カメラ「ギガらくカメラ」の映像録画機能に、アジラの行動認識AIを組み合わせたクラウドサービスです。映像解析をリアルタイムで行い、不審・異常行動を検知。中小規模の商業施設や公園・市街地などの公共空間、オフィスビル、無人店舗、介護施設、保育施設などでの利用を見込んでいて、ギガらくカメラを設置すればMIMAMORI AIも利用できるようになっています。

内藤(NTT東日本):
 NTT東日本がアジラからライセンス提供を受け、クラウド環境へ適応することでMIMAMORI AIが開発できました。クラウドカメラさえあればすぐに導入できて、どこからでも集中的に監視できるという点が特徴です。

内藤(NTT東日本):
 警備・防犯用途だけのカメラでは、お客さまにとってはコストが増えるだけになりかねず、なかなか導入の意思決定が難しいんです。しかしMIMAMORI AIはマーケティング機能も備えています。これを上手く使って収益増が期待できれば、導入しやすくなると期待しています。

 今後も機能を順次追加していく予定です。(インタビューをしている)2025年7月時点では車や火・煙の検知機能の開発を進めています。各機能の精度も高まっていくので、期待していてほしいですね。

── 共創で苦労した点を教えてください。

内藤(NTT東日本):
 アジラのテクノロジーは元々オンプレミス用の仕様です。それをクラウドでも使えるようにするのは技術的に大変でした。特にインターネット環境を通してカメラ映像をクラウドサーバーへ送るので、解析品質の安定化には苦労しましたね。このあたりはアジラのエンジニアの皆さんにかなり助けていただきました。

 その開発が成功し、今度はクラウドライセンスという形で技術をNTT東日本に提供する商流を整える段階に入ったのですが、とはいえアジラは技術と人的資本を大切にするスタートアップ。我々がリーズナブルに販売したいからといって、安価にしてくれというのは乱暴な話です。お互いにとって納得できる落とし所を見つけるのも大変ではありました。

尾上(アジラ):
 そうですね。ただアジラのサービスは現在こそ大規模施設をメインターゲットとしているものの、将来的には中小企業でも使ってもらえるはずだと以前から考えていました。とはいえそれを自社だけで対応するのは人数的にも難しいので、NTT東日本のようなパートナーとの協力は不可欠だったんです。その点で両社の利害や目指す方向性は一致していました。交渉は大変でしたが、大企業から無理な圧力がかかるようなことはありませんでしたよ(笑)。

内藤(NTT東日本):
 またアジラにとって中小企業マーケットはこれから初めて挑戦する市場。事業の不確実性が高かったのは事実です。正直に言って、NTT東日本としてはそこのリスクを担保したいという気持ちがありました。

 そんなとき尾上さんから、アジラが資金調達しようとしているという話を伺ったんです。仮にNDVが出資というリスクを取れるなら、NTT東日本としても望ましい。そこでNDVに相談してみたんです。

小竹(NDV):
 CVCは本来、NTT各社の全社戦略を達成するためのミッシングピースを認識し、そこを埋めてくれるスタートアップを探索するのが仕事です。とはいえ「事業側にとって重要な共創の議論が既に深まっていて、質の高い戦略リターンは期待できる。共創をさらに促進するためにCVCとしてリスクマネーを投下してほしい」という形の相談を受けることも珍しくはありません。

 しかしこのような案件は、CVC目線としては財務面の評価が厳しいと判断するケースが多いものです。また出資することによって事業会社が新たに獲得できるメリットが十分に整理されていないケースも少なくありません。他方で、事業会社との提携が上手くいけばスタートアップの売上げ・利益は大きく伸びる可能性があります。

 では本件はどうだったか。一般的に、NTT東日本が注力している幼稚園や保育園、小規模小売店といった中小企業は、スタートアップとしてはどうしても営業の優先順位を落とさざるを得ません。でもマーケットは十分に望めるという中で、アジラの代わりにNTT東日本が販売するというのは、よく練られた棲み分けだと感じました。一旦導入されたらスイッチされにくいという点も魅力的です。これらを総合すると、本共創案が成功しスケールするイメージが湧きました。それでCVCからの出資に至っています。

── 内藤さんは、以前からNDVを知っていたのでしょうか?

内藤(NTT東日本):
 実は先述したギガらくカメラの根幹となっているのは、セーフィーという会社の技術です。この会社はNDVが投資して2021年に上場したスタートアップ。この前例から、NDVがグループ全体の事業を後押しするファンドを運営しているということは知っていました。それでコンタクトを取ったんです。

小竹(NDV):
 NDVはドコモの子会社なので、ドコモから出向で来ている方がいます。同様に、NTT東日本や西日本、NTTデータなどのドコモ以外のNTTグループ会社からの出向者もいるんです。キャピタリストとして働いた後にNTT東日本に戻る方が多いのですが、そういった方々を中心にして、新規事業やスタートアップ関連の連携は密に取っています。その中でも特に響いたのが、今回のアジラとの案件だったというわけですね。

NTTのロボットやドローンにもAIの搭載を期待

内藤(NTT東日本):
 サービスをリリースするにあたり、ある無人コインランドリーで実証実験を行いました。この店舗では浮浪者の寝泊まり、禁止されている飲食利用、規定量を超える持ち込みといった不正・迷惑行為が度々発生していたんです。以前からギガらくカメラは設置していただいていたものの、多店舗展開という事情もあり、全店舗のカメラ映像の常時監視は困難な状況でした。それでMIMAMORI AI、特に異常検知機能を使った不正・迷惑行為の早期発見に興味をもっていただいたんです。

 例えば、コインランドリーの利用は、長くてもせいぜい2時間ほど。それにもかかわらず何時間も滞在する方がいれば異常ですよね。MIMAMORI AIでは滞留時間も設定できるので、それで異常を検知したら人間が駆けつけるという運用を行うことができました。

尾上(アジラ):
 本件に関して、実はMIMAMORI AIの説明は事前に差し上げたものの、その時点ではどの機能がどれだけ役に立つかわからないとのことだったんです。そこで実証実験では機能をすべてオンにして、滞留や転倒の検知をすべてやってみました。それで「こんなことができるんだ」ということを後から認識いただいたんです。どこでどんな機能が役立つかは、今もお客さまと一緒に検証している最中ですね。

内藤(NTT東日本):
 まずは1〜2台の導入から始めて、効果が出ることがわかったら全施設に展開していく、というパターンが多そうです。ちなみに、クラウドで問題なければそのまま導入いただければいいですし、仮にコスト面からオンプレミスの方が良ければアジラを紹介するようにしています。

── 最後に、共創の今後の展開を教えてください。

内藤(NTT東日本):
 NTT東日本の主軸は有線事業ではありますが、私が所属しているのは無線とIoTを扱う部署。我々は無線と有線の売上比率を逆転させるくらいの意気込みで事業に向き合っています。今回の共創も、まずは有線でカメラを繋げることが前提ではあるものの、無線を使ったカメラは配線フリーで様々な場所に設置できると考えているので、そこを模索していきたいです。

内藤(NTT東日本):
 また私達は、IoTやロボティクス分野においても、無線の価値が発揮できると考えています。無線でIoT、ロボティクスデバイス、そしてAIカメラを繋げて、新しいマーケットを作り、人手不足を解決していきたいです。

尾上(アジラ):
 そうですね。ロボットにAIを搭載して、カメラの映像を判定させるという世界は必ず到来すると思います。だからといってアジラがロボットを開発できるかといったら難しい。でもロボットにAIを提供することはできるので、NTT東日本とはそういった共創も模索していきたいです。アジラだけではできないことも、NTTグループとタッグを組めばできることは少なくないと思います。

小竹(NDV):
 NDVの出資先にロボット開発をしているugoというスタートアップがいるのですが、実は既にアジラと連携していて、布石を打っていますよね。

尾上(アジラ):
 そうですね。他のロボット企業や自動車会社との連携も始めています。

内藤(NTT東日本):
 ugoのようなロボットに、AIを組み合わせるというアイディア自体は珍しくありません。でもそこに外部開発のAIを組み入れ、ロボットが人の検知やセキュリティ・防犯に資するという世界観は、あまり聞いたことがない。アジラのテクノロジーがあちこちのロボットに入る未来を期待しています。

 また同様なことはドローンでもできるはずです。NTTグループの中にもNTT e-Droneというドローンを扱う会社があるので、一緒に新しいビジネスができないか検討しています。ロボットでもドローンでも、移動体が無線で繋がり、AIで色んなことができる世界を目指していきたいですね。

小竹(NDV):
 最近、ベンチャークライアントという言葉が出てきました。NTTグループがスタートアップのクライアントとなり、スタートアップのソリューションをお金を払って使うという場面もあります。NDVとしてもこのような新しい共創の形には注力しており、多くの実績も出てきました。

 しかし私個人としては、やはり今回のような新しいソリューションや事業を創り上げていく共創こそがオープンイノベーションの原点だと思っています。これからもNTTグループのアセットを活用して、新しいソリューションや事業をどんどん開発していきたいですね。

── 尾上さん、内藤さん、小竹さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

(執筆:pilot boat 納富 隼平、撮影:ソネカワアキコ)